外野で遠投する日本ハム水野(撮影・たえ見朱実)

日本ハム水野達稀内野手(24)が、新年早々、ボスに指令を受けたことを明かした。18日、千葉・鎌ケ谷で守備練習などを行った。元日にはインスタのDMで新庄剛志監督(52)に新年のあいさつ。指揮官からの返信には「頼むから2割8分打ってちょーだい」と、目標の数字が設定されていた。監督が求める新たな「スター候補」となるため、期待に応えていく覚悟を示した。

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1月1日の午前8時26分、今年最初の朝を迎えた水野は、新庄監督のインスタアカウントへ、新年のあいさつをDMで送信した。午後2時16分に返信が。

「頼むから今年は2割8分打ってちょーだい 頼むわ!」

ボスの願いが記されていた。昨季を打率2割2分で終えた水野は当初、今季目標を2割7分に設定していた。「2割8分か~」が、文面を見たときの率直な感想だった。

だがチームの主力として、指揮官の思いに向き合う。打率2割8分は昨季のパ・リーグ4位相当。かねて水野をスター候補に挙げる新庄監督の期待が表れている。水野は「やっぱりシーズンを1年間戦ってみて、2割8分はすごいと思った。もちろん頑張ります」。指令クリアへ全力を尽くすとともに、得点圏打率やOPS(出塁率+長打率)も重視し、「『最低でも』って言うのもおかしいですけど、1日1本(安打)ですね」と誓った。

生粋の“新庄チルドレン”が水野だ。監督就任と同時に入団した“同期”。ルーキーイヤーからチームの再建とともに経験を積んできた。昨年の開幕前には、万波と水野だけが“レギュラー手形”を受け取った。6月に右足首をケガするアクシデントもあり、選出されていた球宴出場はならなかったが、「1試合1試合やってたら、1年間が終わった感じ」と振り返り、今季を見据える。

「スター」というワードに夢をふくらませながら、謙虚に前進する。手塩にかけて育ててくれる新庄監督には「期待してくれるのはありがたいこと。なんとか応えたい」。ただ一方で自身には「ただの若手。まだ全然だと思う」。2割8分をクリアできれば、最終目標の「ボスを日本一に」が近づく。【黒須亮】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】水野達稀「なんとか応えたい」新庄監督からDMで指令「2割8分打ってちょーだい」