宮本慎也氏が球界の問題点指摘「30年変わってない」桐朋・森井翔太郎がアスレチックス入り
元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が18日までに公式YouTube「解体慎書」を更新。
ポスティングシステムやFA制度、人的補償など、球界が直面するさまざまな課題を語りながら、アスレチックスとマイナー契約した桐朋(東京)・森井翔太郎内野手兼投手(18)の話題に言及した。
「桐朋高校の森井君がアスレチックスとマイナー契約しました、契約金が2・4億円ですと見たときに、日本の新人選手の契約金は30年変わってないんですよ」と指摘した。
NPBの契約金の上限は、94年から1億円プラス出来高5000円の合計1億5000万円に定められている。森井の契約内容は総額176万500ドル(約2億7300万円)。契約金151万500ドル(約2億3400万円)で、主に引退後に使用する学業補助金として25万ドル(約3900万円)がつく。
「(選手の)メジャー行きは止められないんですよ。でも入り口から逃げられると困るんで、ここも考えていかないといけないと思うんですよ。せめてFA(期間)がそのままだったら、契約金は3(億)とか4(億)とか5(億)とか出したら、もしかしたら1回日本を通ってくれるかもしれない」と語った。
「佐々木麟太郎君がアメリカの大学に行きましたとか、今回の森井君がマイナー契約しましたとか、多分どんどん出てきます。入り口を考えてかないといけない。メジャーに行くのはしょうがないけど、最初は日本のプロ野球に入ってもらうというのは結構重要かなと思いますね。マイナー契約で2・4億円、こっちはドラフト1位で1・5億円ですから」
最速153キロで高校通算45本塁打の森井は、投打二刀流に挑戦する。宮本氏は「最初から志を持って行くのはすごいことだし、応援もしたいです。何とか3年、4年ぐらいでメジャーに上がってくれたらと思います」とエールを送った。