佐々木朗希(2024年11月撮影)

ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)について、全米記者協会のフランシス・ロメロ記者が17日、X(旧ツイッター)で「複数の情報源によると、パドレスは佐々木朗希から撤退した」と伝えた。これまで米球界ではドジャース、パドレスの一騎打ちになっていたとの見方が広まっており、大谷翔平投手、山本由伸投手のいるドジャース入りが最有力となった。

   ◇   ◇   ◇

佐々木がドジャース入りし、23年WBCの同僚大谷、山本とともにワールドシリーズ連覇を狙う可能性が高まった。ロメロ記者は「複数の情報源によると、パドレスは佐々木朗希から撤退した。彼らは国際契約でヨハン・デラクルスとカルロス・アルバレスと数時間以内に契約する」と伝えた。両選手は元々パドレスが高く評価していた選手で、佐々木獲得資金用としていた国際ボーナスプールの契約金を使う。

最速165キロの快速球を持ちながらも、25歳未満のためマイナー契約しか結べない佐々木は、契約金が少なく、メジャー20球団が獲得を熱望していた。ヤンキース、メッツ、カブス、レンジャーズ、ジャイアンツとブルージェイズなどと面接。1月に再渡米し、ド軍とパ軍、ブ軍が2度目の面接に臨んでいた。

佐々木は公立の大船渡高(岩手)から、19年ドラフト1位でロッテに入団した。2年目から1軍で登板。プロ3年目の22年は、オリックス戦でプロ野球で28年ぶり16人目の完全試合を達成した。新記録の13者連続三振、タイ記録の1試合19三振だった。さらに、次の登板試合でも8回まで完全投球を続けた。昨季は18試合で10勝5敗、防御率2・35と、初の2桁勝利を挙げた。通算では64試合で29勝15敗、防御率2・10。規定投球回に届いた年はなかった。

ドジャースは昨季、エンゼルスから大谷が加入し、4年ぶりにワールドシリーズを制していた。「令和の怪物」を先発ローテーションに加え、98~00年のヤンキース以来、今世紀初の連覇を狙う。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 佐々木朗希ドジャース入り最有力「パドレスは撤退」と米記者