24年12月26日、千葉県内で開催されたイベントの最後にあいさつする本田圭佑

2025年、年の初めに、サッカー日本代表で3度のFIFAワールドカップ(W杯)に出場した本田圭佑(38)が日刊スポーツで語った。

選手であり指導者、ここ最近は投資家としての活動も国内外で活発に行う。1月4日には自身が立ち上げたファンドが153億円の資金調達を完了したことも発表になった。

選手として、2024年はブータンの強豪パロFCでリーグ2試合、アジア・サッカー連盟(AFC)主催大会への出場権をかけたプレーオフ1試合の計3試合、公式戦でプレー。節目のトップリーグ10カ国目の得点も記録した。

18~23年にはカンボジア代表の実質的な監督も務め、指導者ライセンスを持たないまま、指導者としてのキャリアも歩んでいる。

サッカー選手、サッカー指導者として勝負の場に身を置きながら、かつ投資家や教育者としても活動。何人分もの人生を同時に生きるようなバイタリティーで突き進んでいる。

なぜ、サッカー選手としてまとまった期間クラブと契約を結ばず、指導者としてもクラブチームを率いようとしないのか-。

今回、「僕の夢は世界一ですから。絶対ワールドカップで優勝したい。いまは監督として、です。そしてビジネスでも絶対、世界一です」と言い切った本田は、その理由を、次のように明かしている。

「いまは24時間、365日、サッカーだけをフルでやることはできない。そう認識しているのでプレーも契約期間は短く、監督も代表チームだけ。ビッグクラブや個人タイトルではなく、ワールドカップ優勝にしか興味がない。とにかく、ワールドカップ優勝だけは、絶対に成し遂げたい。『サッカーのことだけ考えるのが近道だ』と言われるかもしれない。でも、必ずしも、それで一番いい監督になれるとは思っていない」

◆本田圭佑(ほんだ・けいすけ)1986年(昭61)6月13日生まれ、大阪府出身。ACミランで10番を背負ってプレー。24年はブータンのパロFCで節目のトップリーグ10カ国目の得点を記録。指導者ライセンスを持たないまま、18~23年にはカンボジア代表の実質的な監督も務めた。日本代表で国際Aマッチ通算98試合37得点。182センチ、74キロ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 本田圭佑独白「いまはサッカーだけをフルでやることはできない」選手で指導者で投資家で教育者