ブンデスリーガで初ゴールの福田師王は自然と人が集まる「面倒見のいいお兄ちゃん」/こんな人
ブンデスリーガ ボルシアMGのFW福田師王(20)がリーグ戦初ゴールを決めた。アウェーのウォルフスブルク戦に後半25分から出場すると、同44分に右足ワンタッチで得点した。2年前に鹿児島・神村学園高から加わり、トップチームではリーグ戦通算7試合目の出場で待望の初ゴール。試合は1-5で大敗したが、20歳9カ月6日での得点はブンデスリーガの日本選手では歴代2位の年少記録となった。
◇ ◇ ◇
福田には自然と人が集まる。神村学園時代は全国屈指のエースストライカーにして「面倒見のいいお兄ちゃん」と後輩たちから慕われた。2トップを組んでいたJ2仙台の西丸道人(みんと、19)は、かつて福田の素顔の一端を明かしていた。福田の好物は「チキン南蛮」とされているが「実は師王さんはパスタも好きで、中でもカルボナーラが大好物。よくパスタを食べに行きましたし、焼き肉にいったり、オムライスを食べに行った時も」と濃密な高校生活を振り返った。
ベルギーの強豪ゲンクに所属するDF吉永夢希(18)も神村学園で福田の背中を見てきた。出国では先輩からもらった宝物のサインとスパイクを荷物に詰めて飛行機に乗り込んだ。西丸、吉永に加えてガンバ大阪に加入した超高校級ルーキーMF名和田我空(18)も福田の“パスタ仲間”だ。
リーグ戦初ゴールで、板倉滉からは肩を抱かれて祝福された。ボルシア加入前は食事をともにし「早い段階で海外に来て成長できるならしたほうが良い」「今すぐにでも来い」などと背中を押してもらった師匠だ。優しい日本のホープに誰もが期待している。【只松憲】