阪神西純矢(2024年12月16日撮影)

逆襲を期す阪神西純矢投手(24)が決意のシェイプアップに成功した。

14日、甲子園での自主トレ後、オフの間に約8~9キロ減量し、94キロまで絞ったことを明かした。

5勝を挙げて「球速も一番出ていた」という23年の好調時に近い数値。高校(創志学園)時代を過ごした岡山でのトレーニングで、徹底的に追い込んだという。

ジャージーは少しダブついていた。キャンプインまで約半月あるが、すでに体は引き締まっていた。「体がよくないと投げられないので。今年こそは1軍に定着したい。その思いはどの年よりも強いし、危機感はすごくあります。(同学年で現オリックスの)遠藤が戦力外になりましたし…」。22年に6勝、23年は5勝ときて、大ブレークが期待された昨年はキャンプからつまづいて中継ぎでの4試合のみ。フォームを見失い、何もできず終わった。巻き返しへの思いは強い。

この日から遠縁にあたる西勇輝投手(34)との恒例の合同トレもスタートした。「『ちゃんとやってきたな』、と言っていました。いつも『お前してなかっただろ』って初日は怒られるんですけど、大丈夫でした。初めてぐらいですね」。124勝右腕からの太鼓判で手応えも深まった。

自主トレは甲子園を中心に1月いっぱい行う。助言を受けながら、キャンプに向けて投球につながるコンディションを仕上げていく。「効率的にしんどいことをやっている感じ。野球の動きに近い練習で、心拍数を上げるようなトレーニング。きつかったけどいい球を投げるための練習ですね」。引き締まった顔に充実感がにじんだ。【柏原誠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】西純矢が大減量に成功「今年こそ1軍定着 危機感すごい」合同トレの西勇輝からも太鼓判