【ソフトバンク】小久保監督「来年こそ日本一」映画館でサプライズ公約 5年ぶり悲願へ浜口先発
ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が13日、昨年のクリスマスにファンの前で“場外日本一”を誓っていたことを明かした。リーグ優勝した2024年のホークス映画が上映中で、プライベートで鑑賞していた指揮官はエンドロール終了後に「来年こそ日本一になります」と観客席の前方から高らかに宣言。主役がまさかの登場で、サプライズ公約を打ち立てた。この日は地元の和歌山市内で、後援会が主催する激励会に出席。新年初の公の場で、DeNAから新加入した浜口遥大投手(29)の先発起用を明言した。
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居合わせた聴衆からすれば「クリスマスの奇跡」だった。昨年の12月25日、小久保監督は「パっと思い浮かんで」と衝撃の行動を取った。現在上映中のホークス映画「REVIVAL-2024 優勝の軌跡-」を福岡市内の映画館で鑑賞した時のことだ。
「エンドロールが終わった後に電気つくやん。電気がついても1人も席を立ってなかった。しかもチケットは8割ぐらい埋まっていたのかな。なんか感動して、電気がついた瞬間にマスクと帽子を外して『来年こそ日本一になります』とガッツポーズした」
最前列から3列目のあたり。まさかの主役登場に、館内は「めちゃくちゃどよめいた」という。夫人を伴っての完全プライベートで、日本一奪回を約束。「そんなことしようと思っていなかったけど、ありがたいなと一瞬のひらめきで」と右コブシも突き上げた。「人生ネタ作り」と語ってきた小久保監督ならではの勇ましいエピソードだが、1つだけ後悔があり「メリークリスマス、と言うのを忘れていた。嫁さんに言われた。『そこはメリークリスマスやろ』って。確かにね」と苦笑いで振り返った。
公約達成のため、新年初の決断を下した。交換トレードで加入した浜口の先発起用を明言。浜口に関してはロングリリーフの可能性もあったが「そこに行く前に先発をしてもらわないといけない。とにかく先発でっていう話はしている」と説明した。同じく新加入組の上茶谷、上沢も加えて、開幕ローテーション争いはいっそう激化する。
この日は地元の和歌山市内で、祝賀会および新春激励会に出席。指揮官にとっては年明け初の公の場で、約300人の関係者が集まった。「こんなに多くの人が集まって激励していただいてうれしく思います」。プライベートで誓っていた5年ぶりの悲願を、和歌山のファンの前でも繰り返した。今季は日本一になって、映画の続編を世に出してみせる。【只松憲】