【札幌】韓国人コンビに助っ人登場、通訳不在キャンプもこの日から沖縄の韓国出身者が通訳開始
攻守で韓国人コンビの活躍に期待だ。北海道コンサドーレ札幌が沖縄・金武町で行うキャンプは12日、第2クールに入った。4シーズン目を迎えるFWキム・ゴンヒ(29)と昨夏加入のDFパク・ミンギュ(28)がそろって順調に調整。J1昇格を目指すチームの前線と後方を2人で担う。
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沖縄キャンプ5日目。午後練習のみで、最長の約1時間半体を動かした。夕日に照らされながら、韓国人コンビは2人で一緒に練習場を後にした。ミニゲームでは同じ組に入ってプレー。札幌の開幕前キャンプ初参加のパク・ミンギュは「沖縄はめっちゃ暖かくていい」と楽しくトレーニングできている。水原三星時代にスペインやトルコ、ドバイでのキャンプ経験があるキム・ゴンヒとともに、苦にはしていない様子だ。
2人に助っ人も登場した。これまで4日間の練習は韓国語通訳が不在。日本語勉強中のキムが、岩政大樹監督(42)の指示を理解できる範囲でパクに説明していたが、細かな部分では「ちょっとわからない部分もあった」。この日から地元沖縄の韓国出身者が通訳を開始。本格的に戦術の落とし込みが始まった。
昨季加入後すぐに3バック左の主力の座を勝ち取ったパクは、ポジション変更の可能性も浮上。ミニゲームでは同位置と左ウイングバックに入ることもある。「札幌に来る前にもプレーしていたので問題はない。どちらのポジションでもいけます」と自信を見せる。
キムは昨季ケガが重なり9試合無得点。「監督が少しずつ強度を上げてくれているので」とここまで離脱なくメニューを消化し、2トップの主力争い中だ。「サイドをいっぱい使って自分はトップ下みたいな感じ。まだちょっと難しいけど大丈夫」と動きを確認する。パクは「監督のサッカーを覚えてシーズンをスタートしたい」。キムは「ケガなく」とキャンプ完走を誓った。【保坂果那】