打撃練習を行う今宮(撮影・梅根麻紀)

ソフトバンク今宮健太内野手(33)が、「生涯一遊撃手」として遊撃のプロ野球最多試合出場を目標に掲げた。12日、福岡・宮若市での自主トレを公開。巨人坂本勇人内野手が持つ2046試合に「すごい数字だが、目指したい」と気持ちを高めた。1575試合出場のパ・リーグ記録保持者は、プロキャリアでさらなる高みを目指す。今季は5年ぶりの日本一奪回がチーム目標。果たせれば今宮にとって通算8度目となる。打率3割&出塁率3割5分の打撃数字も掲げ、プロ16年目のシーズンに挑む。

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目指す目標が高いほど、闘志は燃える。約1時間のアップを終えて、サブグラウンドで内野ノック。今宮は寒風が吹きすさぶ中、軽快に動いた。ベテランと言われる域に入っても、俊敏な動きに衰えはない。華麗なグラブさばきで打球を追った。

「ショートとして守れるところまでやっていきたい。そのほか(のポジション)に需要はないと思っているので。(坂本の数字は)本当にすごい数字と思っている。ショートのことだけを考えると目指したい」

リーグを代表する遊撃手として過去5度、ゴールデングラブ賞を獲得。昨年はパ・リーグ新記録となる1575試合の遊撃出場試合記録を作った。巨人坂本が持つ日本記録の2046試合まで471試合。レギュラーを張り続け、シーズン平均120試合出場すれば4シーズンで記録に手が届く。「坂本さんの数字はすごい数字」。昨シーズン中は目を丸くした今宮だったが、新シーズンを迎え、記録挑戦への気持ちが高まっているのは確かだった。

内野の要でもあり、疲労度の高い遊撃のポジション。自主トレでは心拍数を測定したり、練習前の1時間はみっちりストレッチなどを行うなどコンディション管理も怠りない。打撃面でもキャリアハイを胸に誓う。「打率3割という目標はずっと持っているので。あとは四球。そこは一番意識してやりたいですね」。自身初となるシーズン3割に加え、四球増での出塁率アップも視野に入れる。午後からは室内で約2時間、バットを振り込んだ。

昨年の日本シリーズでDeNAに敗れ、5年ぶり日本一がチームの合言葉となった。チームリーダーとして悲願を達成すれば、今宮にとって8度目の日本一。「現役40歳まで? それは考えてないですよ。ハハハ」と笑ってかわしたが、遊撃手としての日本記録更新となれば、V10達成も夢物語ではない。【佐竹英治】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】今宮健太が巨人坂本勇人超え宣言!遊撃の最多試合出場「2046」まで471