【広島】大瀬良大地2年ぶり開幕投手へ「権利みたいなものはあるかな」意欲、自主トレ公開
広島大瀬良大地投手(33)が12日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開した。大道と育成選手契約となった小林とともにランニングやキャッチボール、ショートダッシュで汗を流した。
今オフは球団トレーナーと相談し、練習メニューを一新。前年までの3勤1休ベースから6勤1休ベースでウエートの重量を増やし、トレーニング種目も増やした。「これまで90~100の力で投げていたのを70~80の力で投げる。体の負担を減らしていくところを考えてやっていこうかと」。昨季防御率1点台の1・86を記録するも、9月以降は5試合で1勝もできなかった反省が残る。シーズンを通して安定感を維持するための肉体改革を進める。
FAで九里が抜けた先発陣は、床田と森下が軸となることが期待されている。ただ、大瀬良も、まだまだ後輩2投手に負けるつもりもない。23年まで5年連続で務めた開幕投手に「権利みたいなものはあるかなと。僕たちの年代も(世代交代に)抗って、負けたくないなという思いもあります。だからこそ、立ちたいなと」と意欲を示す。
来季の開幕戦は本拠地マツダスタジアムで行われる。同球場では前田(タイガース)に並ぶ球団最多45勝を挙げている。今季の記録更新は間違いない状況も「そこの壁が高いほど、後輩にとってはいい刺激になる。モチベーションとして、1個でも高く積み重ねられたらいいかなと思います」と、1つでも多く白星を積み重ねていく構えだ。
「変革」を掲げる新井監督が世代交代を推し進めていく中でも、大瀬良は若い投手の支えとなり、そして壁ともなる。復活のシーズンをへて、完全復活を示す1年とする。【前原淳】