【いわき】創立10年目で初J1昇格へ田村監督「全てを超えないと」スローガンは「REBOOT」
J2いわきFCが11日、福島・いわき市のスパリゾートハワイアンズで新体制発表会を開催した。クラブ設立10周年の節目に、田村雄三監督(42)や新加入の選手たちが決意を語った。
今季、いわきはクラブ設立10周年の節目を迎える。スローガンは「REBOOT~すべてを超えろ~」に決定した。REBOOTは「再起動、再出発」を意味する。田村監督は「残り5試合の失速が小さいようで大きいなと思いました。何か1つや2つではなく、全てを超えなくてはいけないと思いました」。一時は7位と、プレーオフ出場圏内の6位に迫ったが、ラスト5試合は1勝1分け3敗で大きく順位を落とした。
J2に昇格した初年度、22年シーズンは、監督の途中交代もあり18位に沈んだが、昨季は9位まで浮上。目標としていたプレーオフ進出はかなわなかったが「自信をつかんだ24年だった」ときっぱり。「自分たちがこのJ2でも戦える、J2のスピードやフィジカルに2年間をかけて慣れました。ただ、この自信が過信にならないように、もう1度ひたむきに、ひとつひとつ、全てを超えられるようにやっていきます」と気を引き締めて臨むつもりだ。
これまで同様「90分間、倒れないサッカー」を基本とする。今季の平均年齢は22歳あまりと若い。フィジカルを武器に走り勝つ。具体的な数字も提示した。リーグ戦38試合中、6試合を1クールと仮定し、1クールで10得点以上。さらに、シーズンを通して昨季の53得点41失点を大きく上回る65得点35失点を目指す。最終的な目標はJ1昇格だ。
福島県浜通りにあるいわき市は東日本大震災で甚大な被害を受けた。その5年後に始動したチーム。県リーグから始まり、21年にはJFL優勝と翌年からのJ3昇格を決めた。快進撃は続き、22年シーズンはJ3初年度で優勝し、J2昇格を遂げた。設立当初の観客動員数は多くて200人程度だったのが、昨季は平均4000人超えを記録。大きく成長を遂げてきた。市民とともに歩んできた10年目の節目にJ1昇格の花を添える。【木村有優】
▼DF山内琳太郎(22=Jリーグ特別指定選手から加入) 昨季はなかなかチームに貢献出来なかったので、今季は少しでもチームの力になれるように頑張ります。
▼DF遠藤凌(26=J1新潟から古巣復帰) お久しぶりです! J1昇格に向けてともに熱く戦いましょう。
▼DF山田裕翔(23=J1東京Vから移籍) 昨年は個人としてすごく悔しい思いをした1年間だったので、覚悟をもっていわきFCに全てをささげます。
▼GK早坂勇希(25=J1川崎Fから移籍) 覚悟をもってこのいわきFCへやってきました。J2で最高の景色を見るために全力でゴールを守ります。
▼GK早坂勇希(25=J1川崎Fから移籍) 覚悟をもってこのいわきFCへやってきました。J2で最高の景色を見るために全力でゴールを守ります。