【川崎F】18歳新人・野田裕人が中村憲剛FROとパス練習「細かく教えてもらいました」
川崎フロンターレは8日、神奈川・川崎市の麻生グランドで活動2日目を迎え、ルーキーDF野田裕人(18)が、中村憲剛フロンターレ・リレーションズ・オーガナイザー(FRO=44)から薫陶を受けた。
全体練習後、野田は川崎F伝統の狭いグリット内でパス&コントロールをする練習に取り組んだ。珍しくピッチにいた中村FRO、大黒将志コーチ、中島円野コーチからパスを受けた。
初々しい18歳が止める、蹴るのスペシャリストから極意を教わった。高い技術を武器にリーグ屈指のゲームメーカーだった中村FROから身ぶり手ぶり込みでアドバイスを受けた野田は「トラップすることだけが大事ではない。何のためにトラップするのかや、視野のところを細かく教えてもらいました。憲剛さんはトラップからパスがバカ早かったです」と目を輝かせた。
4日まで静岡学園のメンバーの一員として全国高校サッカー選手権を戦った。休む暇なく、プロの練習に参加している。「切り替えています。毎日刺激をもらっていて、すごく楽しいです」と充実した口ぶりで語った。
高卒1年目。夢のプロという舞台だが、今季は分厚い選手層にはね返される可能性もある。「たくさんコミュニケーションをとって、たくさん吸収して壁を越えられるように頑張ります」と力を込めた。
クラブスタッフによると、昨季中村FROがトップチームの練習に姿を現したことはほとんどなかったが、下部組織の活動には顔を出して、助言をする場面はあったという。FROの仕事内容は、トップチーム、アカデミーにおける定期的な視察、各所属スタッフとの連携強化、地域貢献・プロモーション活動、営業・広報活動のサポートなど多岐にわたる。解説業やその他メディア露出など多忙だが、指導者ライセンスのプロライセンスも取得しており、これまで以上に指導現場に現れる可能性もある。