始動日の練習でパスを出す神戸新加入のMF橋本陸斗(撮影・永田淳)

東京ヴェルディからヴィッセル神戸に加入したMF橋本陸斗(19)が8日、神戸市内のいぶきの森球技場で行われた今季初練習に参加した。

鳥かごやパス&コントロールのメニューでは、テクニックと質の高い左足のキックを披露。東京Vの2種登録選手だった21年2月28日に、15歳10カ月26日で史上3番目に若いJデビューを果たした能力の片りんをのぞかせた。

練習を終えた橋本は「気持ち良く有酸素運動をして、みんなと体を動かせていい感じです」と新天地での初日に充実した表情で話した。

デビュー以降の東京Vでは思うように出場機会を得られなかったが、23年夏から昨季までの育成型期限付き移籍で力を伸ばした。移籍先のYSCC横浜ではJ3で34試合1得点。「紆余(うよ)曲折あったが、YSCCで出番をもらえて、コンスタントに出場できたことで、このクラブに来られた」とこれまでのプロ生活を振り返った。

一瞬の動きで相手を外して入れる左足のクロスが魅力のアタッカーは、左ウイングや左サイドバックでの起用が見込まれる。「走力や独特なタッチからのクロス、内側に入っていくドリブルはJ3でやってきたこと。そういうところは見て欲しい」。昨季までの神戸にはいなかったタイプとして期待される19歳が、J1デビューを楽しみにさせた。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【神戸】新加入の橋本陸斗が笑顔で初練習 15歳でJデビュー果たしたレフティー