札幌市内で「『監督の財産』『栗山英樹の思考』刊行記念トーク&サイン会」を行った日本ハム栗山英樹CBO(撮影・木下大輔)

日本ハム栗山英樹CBO(63)が21日、札幌市内にある「コーチャンフォー札幌新川通り店」で「『監督の財産』『栗山英樹の思考』刊行記念トーク&サイン会」を行った。事前予約制で集まった一般読者の約70人を前に約1時間のトークショーと、参加者1人ずつに著書へサインを記した。

今年9月に発売された「監督の財産」(定価2750円)は過去に発売された著書を再掲するとともに新たに10万字に及ぶ新原稿も収録した848ページの大作。10月に発売された「栗山英樹の思考」(定価1650円)は日本ハムや侍ジャパンで監督を務めたときに残した“栗山英樹語録”や自身の野球人生を振り返り、読書家としてオススメの愛読書の紹介などが収録されている。

848ページの「監督の財産」について、栗山CBOは「(本の厚さに)僕はちょっとびっくりしました。これ、誰も買ってくれないだろうなって思っていました」と苦笑い。内容については「結構、あの本に関しては前半に入れていることと後半に今回足したことは結構、今までしゃべっていないことを相当書いている。ここまで言っていいのかぐらいの思いを乗せたつもり。要するに、なぜかって言うと、本当のことを伝えないと残っていかないし、その人のために、それを参考にしたい人のためにならないから、なるべく残した。だから、オレのことをよく知っている人は『これ、よく書きましたね』って言われるよ」と赤裸々に自らの経験を書き残しているという。

過去の著書も含めて、活字として経験を残す意義については「その時に本当に感じていることっていうのは、その都度、残しておかないと。今読んでも、この時こんな風に思っていたなっていう。やっぱり違った感覚ってあると思うんですけども、実際に何を感じているのかっていうのがすごい重要で、そういったものをぜひ残しておけば。僕が監督になった時に困ったように、何か誰かが、もしかしたら救われるかもしれない、参考にしてくれるかもしれないっていうのがあったんで。僕的には残してもらってすごく感謝しています」と指導者向けの教科書となれば、という思いも明かした。

その上で、読んでほしい層として「その全ての指導者と言われる(人に)。お父さん、お母さんもそうかもしれないし、年齢を重ねれば後輩ができると、ものを下に伝えていかなきゃいけない。何かを育ててほしいっていう風に思っている人がいるんであれば、それはみんな同じ立場なので、読んでいただければありがたいです」と話したが、続けて「重いですし、お金も高いんで、あんまり買わなくていいです(笑い)」。自虐的にPRした。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】栗山CBOが自著を自虐PR「重いですしお金も高いんで、あんまり買わなくていい」