引退セレモニーに臨む大宮GK南雄太(2023年11月撮影)

シーズンオフの「引退試合」が続く。12月14日には、梁勇基さん、中村憲剛さん、槙野智章さんの「引退試合」が盛大に行われた。

翌15日には松井大輔さん、そして21日は南雄太さんの引退試合とレジェンドのビッグマッチに、多くのスターが集まる。

主催はすべて「公益社団法人 日本プロサッカーリーグ」、Jリーグ主催で行われる。過去の所属クラブがJリーグに申請し、承認されなければ開催できない。南さんの試合は主管が大宮アルディージャ、協力に柏レイソル、ロアッソ熊本、横浜FCとかつての所属クラブが名を連ねており、まさに一丸のサポートとなっている。

かつては、公式戦で通算500試合以上の出場が開催の条件だったが、これは撤廃された。それでも、圧倒的な実績、さらにクラブのサポート、スポンサー集め、何より集客、チケット販売など、ハードルは高く、開催できる選手は限られている。

一方で、現在もJリーグ規約には「総収入から必要経費を控除した純益は、原則として対象選手が受領することができる」とあり、選手にとっても大きなチャンスとなる。

以下はJリーグ規約から抜粋。

第72条〔引退試合〕

(1) 引退試合は、選手が引退するにあたり当該選手の功績を称えることを目的として開催する。

(2) 引退試合は、当該選手の現在所属するJクラブまたは過去に所属したJクラブが、事前に、Jリーグに所定の申請書を提出して承認されなければ、開催することができない。

(3) 引退試合の開催地は、原則として当該試合を開催するJクラブのホームタウンとする。

(4) 引退試合は、選手1名につき1回に限り開催することができる。

また、収益についても、次のような記述がある。

第76条〔救済試合、引退試合および慈善試合の損益の配分〕

(1) 救済試合および引退試合の損益の配分については、Jリーグと当該試合の開催Jクラブとの協議により決定する。ただし、総収入から必要経費を控除した純益は、原則として対象選手が受領することができるものとする。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 南雄太さん引退試合 今回は主管が大宮、協力に柏と熊本、横浜FCでかつての所属クラブ全力応援