くら寿司カップ 始球式を終えた佐野慈紀氏は目に涙を浮かべる(撮影・滝沢徹郎)

近鉄や中日などで活躍した右腕で、糖尿病による感染症で右腕を切断した佐野慈紀氏(56)が21日、神宮での少年野球「くら寿司トーナメント2024 18thポップアスリートカップ」開会式に出席し、左投げの「ピッカリ投法」を披露。現在の病状について語った。

糖尿病を患っていた佐野氏は、23年4月に「重症下肢虚血」の診断を受け、1年以上に及ぶ入院生活がスタート。右足中指など足指を切断し、1月には「心臓弁膜症」も発覚。5月1日に野球人生を共にしてきた右腕を切断した。6月に「心臓弁膜症」の手術を受けることも明かし、8月には退院を報告していたが、現在は腰の感染症で入院生活が続いている。この日は外出許可を得て挑戦した。

佐野氏は「腰の痛みは今ほとんど消えてるので。あとは炎症値が下がるのを(待つ)。実は最初、(腰の)2カ所に感染が見つかって治療してたんですけど、それを治療する中でもう1カ所感染が見つかって。それを今後また再度治療することになって、その影響でまた(退院は)年越しになるんじゃないかということですね」と現状を説明した。

今後の手術の可能性についても言及し「最悪の場合は(手術)。一応、抗生剤とかを飲んで、それで散らすことができれば、手術は回避できるんですけど。やっぱり透析とかするので、なかなかうまくいかない部分もあるので、最悪の場合はもう1度手術するっていう形になると思います。ただ、こういうことが今後やっぱり何度もあるとは思うので。いちいち落ち込んでいられない」と、前向きに話した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 右腕切断の佐野慈紀氏、現在の病状を説明「最悪の場合はもう1度手術する」腰の感染症で入院中