取材に対応する札幌三上代表取締役GM(撮影・保坂果那)

北海道コンサドーレ札幌の三上大勝代表取締役GM(53)が20日、札幌市内のクラブ事務所で取材に対応し、来季ケガ予防対策として新たに「パフォーマンスコーチ」(正式名称未定)を導入する考えを明かした。

監督やフィジカルコーチが考える練習メニューの強度をコントロールする役割という。「このトレーニングがどれだけの負荷になり、ケガのリスクにつながるかを客観的に見る。データで各選手の状況、疲労度を見て、監督やフィジカルコーチに、例えば『今日の練習は60分以内でこの強度で』というようなことを伝える」と思い描く。

今季はキャンプ中にケガ人が続出し、開幕から出遅れたのが9年ぶりJ2降格の原因の1つとなった。1年でのJ1復帰を目指し、来年1月にスタートするキャンプからケガ人を出さないように対策を講じる。練習メニューは1週間分、1カ月分など先々の計画を立て、監督とコーチの連係をより密接にする。

今季について「いろいろな方に多くのサポートをしていただきながら、J2降格という結果になってしまったことをクラブを代表して本当に申し訳なく思っている。その大きな部分の責任は僕個人の至らなさ、能力のなさ」と振り返る。来季は岩政大樹新監督(42)が就任。7シーズン指揮を執ったペトロビッチ監督(67)の攻撃的サッカーの発展に期待する。「攻撃的な要素に緻密さを持たないといけない。継承しつつプラスアルファのものがこの監督とは一緒に作っていけると思えた」と託すことを決めた。

現在既存選手との契約交渉を進めている。「今季やってくれた選手を大きなベースとして、来季も戦っていこうと思う」と慰留に努める。岩政監督から各選手にサッカーのスタイルについて説明してもらう機会も設けているという。他クラブから興味を示されても、契約を更新して残留を決める選手もおり「クラブはブレずに(攻撃的サッカーを)やっていくってことを、選手自身も感じてくれている」と話した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【札幌】三上大勝代表取締役GMが来季ケガ予防対策として「パフォーマンスコーチ」導入構想明かす