ヤクルト村上宗隆(2024年7月撮影)

<データで見る2024ペナント・ヤクルト(セ5位・62勝77敗4分)>

プロ野球の快記録や珍しい記録からシーズンを振り返る連載「データで見る24年」。全13回で、プロ野球を球団別に12回、最終回は日本人大リーガーを記録から分析します。第4回はヤクルト。

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24歳の村上が本塁打と打点の2冠を獲得した。22年の3冠王を含め本塁打王は3度目、打点王が2度目となり、これで打撃3冠部門のタイトルは合計6個。24歳シーズン終了時では中西(西鉄)の8個に次いで2番目に多い。初めて本塁打王となった21年の39本、2度目の22年56本に比べて33本と少なかったものの、投高打低の今季はセ・リーグ全体で472本塁打。リーグ全本塁打に対する占有率は22年の8・1%に次いで自身2番目の7・0%。リーグ占有率7・0%以上は難しい。2リーグ制後、7・0%以上を複数回記録したのは6度の王(巨人)62、63年野村(南海)と村上の3人だけだ。

村上はプロ7年目を終わって通算224本塁打、600打点。年数ごとの通算本塁打数を見ると、4年目終了時の104本が7位、5年目の160本が2位で、6年目の191本と7年目の224本は1位だ。7年目の600打点は4位で、7年目終了時に200本塁打と600打点に到達しているのは大卒の原(巨人)と村上しかいない。来オフにはメジャーへ挑戦する。8年目終了時の最多は王の260本塁打と長池(阪急)の700打点。来季は36本塁打以上と100打点以上を記録し、両部門ともトップでメジャーへ行きたい。

打率は22年の1位から23年は20位の2割5分6厘、今季は22位の2割4分4厘へダウン。2ストライク後の打率が今季のセ・リーグ規定打席到達者で最低の1割4分7厘と、追い込まれてからはさっぱり。本塁打と打点の2冠は延べ70人いるが、その中で打率は村上の2割4分4厘が最低だった。打率3割へ戻すことも来季の課題だろう。【伊藤友一】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【データで見る】ヤクルト村上宗隆、日本球界ラストの置き土産は本塁打&打点の8年目トップ