ホテルのバルコニーでアロハポーズをする中村晃(撮影・只松憲)

ソフトバンク中村晃外野手(35)が16日、来季中の通算1500安打達成を照準に定めた。節目まで残り73安打。最大の目標に据えるスタメン奪取とともに打撃職人としての殊勲獲得に意欲を示した。チームは10日から始まった優勝旅行を終え、ハワイから日本航空のチャーター便で福岡国際空港に帰国。5泊7日のバカンスを終え、いよいよ本格的なオフシーズンに突入する。

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代打が主戦場だった中村晃は静かに闘志を燃やしていた。「何があるか分からないんでね。しっかり準備をして、その時が来た時にいいものが出せるようにやっていければ」。今季はFAで山川が加入。一塁を明け渡すことになったが、来季も簡単にポジションを譲るつもりはない。「ファーストの練習をしっかりやる」と山川との競争を受けて立つ。

射程圏内の目標がある。「まずはそこを。近い目標があるので」。通算1500安打だ。直近のソフトバンクでは23年に柳田が達成。現時点でNPBでは138人が達成している。「そこを達成できるように来年はやりたい。近い目標なので、いいモチベーションでできると思います」。残るは73安打。通算8度もシーズン100安打を記録している中村晃ならば十分に達成可能だ。レギュラーの地位を確立し、節目の数字を目指す。

優勝旅行で訪れたハワイは17年以来7年ぶりだった。「楽しく過ごさせてもらいました。家族との時間が多かったですね」。ジュラシックパークやシュノーケリング、ゴルフなどで南国を満喫。チームで最もクールな男が、ワイキキビーチとダイヤモンドヘッドを背にアロハポーズを決めた。「個人的にはもう少しやれる。課題は多い」。表情に曇りはなく笑顔だった。

この日チームは5泊7日の優勝旅行を終え、ハワイから日本に帰国した。午前中に日本航空のチャーター便で福岡国際空港に到着。いよいよ本格的なオフシーズン突入で、中村晃も練習のギアを上げていく。「スタメンで出るにしても出ないにしても打たないといけないことに変わりはない。そこじゃないですか。バッティングの面でしっかり結果を出せるように」。かつての最多安打男が輝きを取り戻す。【只松憲】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】中村晃が1500安打に照準「モチベーション」一塁で山川穂高と競争へ