来季の目標「逆襲」と記した色紙を手に写真に納まるヤクルト田口(撮影・河田真司)

ヤクルト田口麗斗投手(29)が16日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持でサインした。「保留しませんでした。する理由がないです」と笑った。今季から3年総額5・5億円の新契約を結んでいた。

11年目の今季は守護神として期待されたが、開幕戦で不安定な投球を披露し、翌3月30日に抹消。5月中旬に1軍昇格したが、クローザーとしての立ち位置をつかめなかった。41試合、1勝4敗、防御率2・94でシーズンを終えた。「ふがいないというか、何しているんだろうという気持ちしかない。0点です」と悔しい表情を見せた。

今季途中に海外フリーエージェント(FA)権を取得したが、権利を行使せず、残留を決意した。かねて将来的な米メジャーへの挑戦を口にしてきたが、いったんはその思いを封印してヤクルトのために腕を振る。「(メジャーは)将来的に目標としている場所ですけど、自分が弱すぎるので、決断にはいたらなかった。(挑戦は)来年、再来年なのか分からないけど、今は逆襲するという気持ち」と色紙に来季目標の「逆襲」と記した。

オフは米ハワイで自主トレを行う。野球以外のトレーニングで、体をいじめぬく。「嫌い」と言う登山にも挑戦する。「駆け上がります! (ダイヤモンドヘッドは? )そんなぬるいところは行かないです。ココヘッド・トレイルですね!」とうなずいた。「景色もきれい。神経も研ぎ澄まされる。歩くというのは、一番のトレーニング。登っている時は、ピッチングのことを考えたりして、自分を見つめ直す時間にもなるかな」と話し、「ハワイで待っています」と報道陣へ呼びかけた。(金額は推定)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】田口麗斗は現状維持、オフはハワイで登山トレ!報道陣へ「ハワイで待っています」