神戸山口蛍(2024年11月23日撮影)

J2のV・ファーレン長崎が、J1王者ヴィッセル神戸MF山口蛍主将(34)の獲得に向けて正式オファーを出していることが15日、分かった。

今季J2で2位の横浜FCに、わずか勝ち点差1の3位に終わった。J1昇格プレーオフでは、準決勝で仙台に1-4で大敗し、昇格を逃した。来季こそ、必ずJ1に上がるために、Jトップクラスを補強リストに加えた。

長崎にとって、来季のJ1昇格は重大使命だ。今年10月に新スタジアムがオープン。商業施設やホテルなども入った大型複合施設で、地域活性化のためにも国内リーグ最高カテゴリーに所属していることは大きな意味がある。

昇格まであと1歩。必要なのは経験だ。山口は海外生活や日本代表としてのW杯出場、J1通算も300試合以上の出場と実績は申し分ない。J1連覇、天皇杯との2冠を成し遂げた神戸で主将を務めたキャプテンシーにも期待がかかる。

神戸は山口の流出に備えて横浜MF渡辺皓太(26)の獲得に動いている。山口は最終戦のセレモニーで主将を後輩のDF山川哲史(27)に託しており、退団の可能性はある。中盤で機動力を発揮できる同タイプの渡辺を補強し、戦力低下を防ぐ。

◆山口蛍(やまぐち・ほたる)1990年(平2)10月6日生まれ、三重・名張市出身。C大阪ジュニアユース、同ユースを経て09年にトップ昇格。12年ロンドン五輪で4強。13年の東アジア杯中国戦でA代表デビューし、同杯MVP。14年にW杯ブラジル大会に出場。15年冬にブンデス1部ハノーバーに移籍したが、ケガの影響で出場はわずか6試合。16年6月にJ2のC大阪に復帰し、19年から神戸。173センチ、72キロ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 元日本代表の神戸MF山口蛍にJ2長崎が獲得オファー J1昇格へキャプテンシー期待