地元の「加須きずな野球教室」に参加したオリックス若月(撮影・金子真仁)

17年夏の甲子園で優勝するなど高校野球の強豪として知られる花咲徳栄(埼玉)のOBプロ選手たちが15日、同校がある埼玉・加須市のきずなスタジアムで「加須きずな野球教室」に参加した。

コロナ禍での中止をはさみ、今回で5度目。ルーキーを含めれば総勢15人と球界の一大勢力となっている花咲徳栄OBのうち、この日はオリックス若月健矢捕手(29)ら8選手が参加。22チーム、約400人の子どもたちと交流した。

若月は加須市出身でもあり、母校の後輩たちを誘って毎年オフに実施している。「ウインターリーグとかで来られない選手もいたんですけど、後輩たちには感謝しています。僕1人では絶対にできないので」と感謝を口にする。

加須きずなスタジアムからは富士山、赤城山、筑波山…と名の知れた山々を眺められる。関東平野のど真ん中の校舎からも次々にプロ野球選手が輩出されるが、「加須市出身」に限ると若月以降はいない。「野球教室に行ってました、ってそんな会話したいですね」と“教え子”の台頭を心待ちにしている。

捕手の技術指導をしたあとは、球場を飛び出して、隣接するサブグラウンドへ。小学校低学年の子どもたちとも交流した。「これまでの教室では低学年は放置みたいになっちゃっていたので。野球は楽しいものだよって、小さいうちから知ってほしいなと思いました」。温かい目を少年少女たちに送り続けた。

この日の野球教室には他に広島高橋昂也投手(26)韮沢雄也内野手(23)中日清水達也投手(25)西武西川愛也外野手(25)日本ハム野村佑希内野手(24)藤田大清外野手(20)ソフトバンク井上朋也内野手(21)のNPB陣に、さらに埼玉西武ライオンズ・レディースの選手たちも講師役で参加した。【金子真仁】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 オリックス若月健矢の声かけで花咲徳栄が「加須きずな野球教室」開催 小学校低学年とも交流