ヤンキース移籍の守護神、ファンへ別れの投稿 魔球「エアー・ベンダー」で驚異の奪三振率を記録
ヤンキースへのトレード移籍が決まったブルワーズのデビン・ウィリアムズ投手(30)が14日(日本時間15日)、自身のインスタグラムでブ軍ファンへ別れを告げた。
クローザーとして20年新人王&最優秀救援を獲得した右腕は、13日(同14日)に電撃トレードが発表。ブルワーズでのプレー写真や、ファンと触れ合う写真を投稿し「ありがとうミルウォーキー! この街とファンはいつも私にとって特別であり続けるだろう」などと、19年からプレーしたブルワーズファンへ感謝と別れをつづった。
ウィリアムズは魔球の使い手。チェンジアップは「時空を切り裂く」という意味の「エアー・ベンダー」と呼ばれる。チェンジアップは回転数の少ない球種だが、ウィリアムズは強烈な横回転をかけることで、鋭い落ちを見せる。「エアー・ベンダー」を武器に、20年以降は奪三振率13点以上と驚異の数字をマークした。米国代表で参加した23年WBC決勝の日本戦では、ヤクルト村上が魔球に3度空振りするなど、実力を見せつけた。
19年にブルワーズでデビューし、20年に22試合で防御率0・33を記録して新人王と最優秀救援投手を獲得。22年の途中から抑えに回り、昨季は36セーブを挙げた。22年から2年連続でオールスターに選ばれている。今季は故障の影響で22試合の登板にとどまり、1勝0敗14セーブ、防御率1・25だった。通算241試合で27勝10敗68セーブ、防御率1・83。ヤンキースでも抑えを務める予定で、シーズン終盤からポストシーズンにかけて守護神を務めた右腕ルーク・ウィーバーはセットアッパーに回る。
ブルワーズはウィリアムズを放出し、ヤンキースから左腕ネストル・コルテス(30)と傘下マイナーのキャレブ・ダービン内野手(24)を獲得した。