元なでしこジャパン31歳田中陽子がレノファ山口へ 韓国からプロ契約で国内復帰は5年半ぶり
女子サッカーの地域(中国)リーグに所属するレノファ山口FCレディースは13日、韓国・仁川現代製鉄レッドエンジェルズから元なでしこジャパンのMF田中陽子(31)が新加入すると発表した。
クラブ初のプロ契約選手となり、山口市生まれの田中にとっては故郷クラブへの凱旋(がいせん)。ノジマステラ神奈川相模原に所属していた19年6月以来、約5年半ぶりの国内復帰になる。
万能型MFとして活躍してきた田中は、準優勝した10年のU-17女子ワールドカップ(W杯)の主力で、12年に「ヤングなでしこ」としてU-20女子W杯で3位に輝いた。13年になでしこジャパンに選出され、国際Aマッチ4試合出場。
14年に山口ふるさと大使にも任命された田中は、クラブを通じて「地元山口県に20年ぶりに帰り、今まで遠く離れていてもいつも応援してくださっていた皆さんの前でプレーできることへのうれしさと、同時に感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんと総力でリーグ優勝、なでしこリーグ昇格という目標を目指し達成できるよう、私自身今まで培ってきたもの全て発揮し力になれるよう全力で頑張ります」などとコメントした。
クラブの男子トップチームはJ2が主戦場。女子はアマチュア最高峰に位置するなでしこリーグ入りを目指しており、プロリーグのWEリーグから数えると、なでしこリーグ1、2部をはさんで地域リーグは4部相当になる。
選手は企業で働きながらプレーするアマチュアチームであり、プロ契約した田中の加入で戦力アップはもちろん、注目度も高くなりそうだ。