【高校野球】中越バッテリー進路決定 本格派右腕・高橋駿臥はオイシックス「信頼される投手に」
夏の甲子園に11度出場の伝統校で、今夏の新潟大会ではベスト4の中越のバッテリーの進路が明らかになった。高橋駿臥投手(3年)はイースタン・リーグ、オイシックスに入団。5番打者で主将だった樋口優志捕手(3年)は首都大学野球1部の東海大に進学する。ともに将来のNPB入りを目標に、上のステージで野球に打ち込む。
<高橋駿臥>
高橋はすでにプロとしての1歩を踏み出している。4日、ハードオフエコスタジアム新潟でのオイシックスの新入団選手会見に臨んだ。「雰囲気が良かった」と、チームのカラーを感じ取った。
夏の大会後に進路を決め、オイシックス入りを希望。実際に2試合ほど観戦した。薮田和樹(32)と、長岡商で兄海斗さん(23)とチームメートだった左腕の目黒宏也(23)の投球を見た。「プロは基礎ができているし、やはりレベルが高い」と刺激を受けた。
直球の最速は142キロ、シンカーなど変化球も多彩。まだ粗削りだが、4月にはU-18日本代表候補合宿メンバーに選出されるなど、能力の高さは周囲も認めるところだ。「直球は145キロくらいはすぐ出せる。もともとの出力に加え、回転数と重さがある」。本田仁哉監督(48)は将来性に太鼓判を押す。
最後の夏は優勝した新潟産大付に準決勝で敗れた。高橋は春先の右大腿(だいたい)部の故障が響き、大会を通して万全な投球ができなかった。「これからは1年ずつが勝負。ケガをしない体にする」と部活を引退後もストレッチなどのケアを忘れない。目標は「1年でも早くNPBに行くこと」。そのために理想の「真っすぐで三振を取れる投手」に自分を近づけていく。【斎藤慎一郎】
◆高橋駿臥(たかはし・しゅんが)2006年(平18)4月16日生まれ、長岡市出身。富曽亀小1年で軟式野球を始める。長岡東北中では長岡シニアに所属し、おもに投手と遊撃手。1年の夏にリトルシニア日本選手権に出場した。中越では1年秋から正三塁手兼投手でベンチ入り。2年の秋から背番号1。176センチ、78キロ。右投げ右打ち。