【神戸】クラブ初!大迫勇也、武藤嘉紀、宮代大聖の日本選手3人が2桁得点「どこからでも」監督
<明治安田J1:神戸3-0湘南>◇8日◇第38節◇ノエスタ
ヴィッセル神戸が湘南ベルマーレを3-0で下し、Jリーグ史上6チーム目となるリーグ連覇を決めた。
前半26分にFW宮代大聖(24)が押し込んで先制し、同43分にはMF武藤嘉紀(32)が追加点。後半25分にはMF扇原貴宏(33)がミドルを決めて試合を決定付けた。優勝の可能性があったサンフレッチェ広島、FC町田ゼルビアの結果を気にする必要のない完勝で、昨季のリーグ初優勝、天皇杯に続くタイトルを手にした。
◇ ◇ ◇
大迫、武藤、宮代のストライカー3人が最後までヴィッセル神戸をけん引した。優勝を決めた最終戦では、前半26分に武藤のヘディングから宮代が先制弾。同43分にはロングボールを大迫が競り勝ったところから武藤が追加点を挙げ、後半25分のMF扇原の3点目も大迫のお膳立てで生まれた。
昨季から活躍を続ける大迫の11得点、武藤の13得点に加え、今季加入して11得点の宮代の存在が大きかった。昨季得点王に輝いた大迫は、今季はリーグ折り返しまでに4得点にとどまったが、その前半戦に武藤が6点、宮代が7点を記録。夏場に宮代が負傷離脱した期間には大迫と武藤が得点を重ね、得点源のアップがチームを浮上させた。
神戸での3人の2桁得点者は16年以来。指揮官は「どこからでも、みんなで点を取れるようになった」と話し、大迫は「今季は僕がチャンスメークに回ることが増えた。(宮代)大聖がゴール前に入れるし、違いを作れる選手だから」と昨季からの変化を強調した。
天皇杯決勝に続いてタイトルを決めるゴールを決めた宮代は、大迫9、武藤7とアシストでも貢献した2人を見て言った。「点を取らせる余裕が出てくれば、もう1段階上にいける」。来季のさらなる攻撃力アップを期待させた。
◆2桁トリオ 大迫、武藤、宮代の3人が2桁得点。神戸では7位だった16年以来2度目。8年前はFWレアンドロが19点で得点王となり、FW渡辺千真が12点、FWペドロ・ジュニオールが11点。今季のように日本選手3人が2桁得点はクラブ初。