【柏】今季限りで退任の井原正巳監督、札幌との最終戦に「積み上げてきたもの出して勝って残留」
今季限りでの退任を発表した柏レイソルの井原正巳監督(57)が6日、最終節のコンサドーレ札幌戦(8日、プレド)に向けオンライン取材に応じ、勝利で残留を決めて締めくくることを誓った。
残留決定は最終節に持ち越されたが、得失点差は18位のジュビロ磐田がマイナス18、16位の柏レイソルがマイナス11で、有利であることは間違いない。だが、井原監督は「得失点差は意識しなくていい。我々が勝利で締めくくれば、残留を決められる」と話し「自分にとってのレイソルの最終戦。今季勝って終わりたいというのは選手も同じで、自分も積み上げてきたものを出して勝って残留を決めたいと。そういうゲームを見せられれば」と話した。
のべ10年以上にわたり柏にコーチ、監督として携わった。柏の魅力を「育成からトップまで、同じ環境で近い場所でトレーニングしたり、クラブのフィロソフィー(哲学)を含めて、一貫性があって。スタジアムもすばらしいし、隣接した練習場がある。そういうチームはなかなかない。ビッグクラブではないですけど、レイソルならではのまとまりがある」と語った。
アカデミーからの選手育成を含め、若手を積極的に起用し、日本代表DF中山、中谷、GK中村らを輩出。今年もパリオリンピック(五輪)日本代表にFW細谷、DF関根が選出された。「細谷やセキ(関根)は将来、よりトップに関わっていって欲しい。より羽ばたいていって欲しいなという思いはある」と期待を寄せた。
今後は未定で「全く何も決まっていません。シーズンが終わるまではしっかりと自分たちの手で決めて。それから今後のことは考えたいと思います」と最終節に全力を注ぐ覚悟を口にした。