練習に臨むC大阪カピシャーバ

セレッソ大阪のブラジル人、FWカピシャーバ(27)の今季限りでの退団が決定的になったことが4日、分かった。今季末で契約が切れるが、クラブと延長の交渉は行われていない。

このまま退団となれば、韋駄天(いだてん)アタッカーに、J1はもちろん、財力のあるJ2クラブまでが争奪戦に参加する可能性もある。

カピシャーバは加入1年目の昨年は27試合1得点、2年目の今季も最終戦を残し26試合1得点とほぼ同じ数字を残す。ゴール前での得点力に課題はあるが、左サイドを俊足で駆け抜けるドリブラーで、調子がよければ誰も止められない。

性格もまじめで、前線から愚直に守備に走り、プレスをかけて組織プレーを貫く。今季限りで退団する小菊昭雄監督(49)は、3トップの左で最優先で起用を続けてきた。

この日、大阪市内で今季最後の公開練習が行われた。来季について、本人は「分かりません」とだけ答えた。このままいけば、8日のアウェーFC東京戦がC大阪で最後の雄姿となる。

今季21得点のFWレオ・セアラ(29)や、アシスト1位のMFルーカス・フェルナンデス(30)、3得点のFWヴィトール・ブエノ(30)のブラジル人トリオは、残留が確実視される。

◆カピシャーバ 1997年1月9日、ブラジル生まれ。名門アトレチコ・ミネイロの下部組織出身でプロ選手となり、アメリカ、シャペコエンセなど母国の複数クラブを渡り歩き、23年にC大阪へ完全移籍。J1通算53試合2得点。170センチ、64キロ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【C大阪】カピシャーバ今季限りで退団へ 俊足アタッカーにJ1、J2の複数クラブが争奪戦の可能性