大谷翔平、開幕は打者のみの見通し「仮に投げたら、10月までもたない」来日中のロバーツ監督明かす
ドジャース大谷翔平投手(30)が、東京で来年3月に開催されるカブスとの開幕シリーズ2連戦に打者で出場する見通しとなった。4日、都内で株式会社木下グループの新CM制作発表会に出席したデーブ・ロバーツ監督(52)が、開幕での二刀流復帰に否定的な見方を示した。大谷は10月末のワールドシリーズ中に左肩を負傷。11月5日に手術を受け、順調にリハビリを続けているが、チームの連覇を見据え、投手としては復帰時期を慎重に探っていくようだ。
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大谷は打者として日本でのメジャー開幕戦に臨む。3月18日からカブスとの2連戦が東京ドームで開催される。都内で新CM発表会見に出席したロバーツ監督は、大谷が来季開幕で二刀流スタートとなる可能性について「そうなるとは思わない。打者での出場を期待している。1年間どれだけ投げられるか、管理しないといけない。仮に3月に投げたとしたら、(シーズン通して)10月までもたない」と見解を示した。
大谷は今季、打者で出場を続けながら右肘のリハビリを継続。ブルペン投球や遠投を行うなど、実戦調整の目前まで段階を上げていた。だが、ワールドシリーズ中に負傷した左肩を11月5日に手術。ロバーツ監督は、来日する際に大谷と連絡を取り合ったようで、「リハビリはすごく順調だと言っていた」と明かした。一方で、手術明けのシーズンは球数制限など完全復活までのプランを慎重に進めていく必要がある。万全での復帰とポストシーズンでの戦いを見据え、開幕を迎える3月は打者のみで起用される見通しとなった。
今回のCM制作では「人の可能性を引き出すこと」をテーマとし、同監督は個性あふれる選手たちを束ねることに「ポテンシャルを最大化するのが私の仕事」と語った。その上で、二刀流の大谷をマネジメントするのに最も大事なことは「彼の健康状態。日々の会話で、どう感じているか、コミュニケーションをしっかり取ること。彼の体調管理についても、学んでいかないといけない」と気を引き締めた。世界一連覇に向けて投手大谷の力は不可欠。そのために、長丁場のシーズンをマネジメントし、まずは万全に復帰できる状態を整える。【斎藤庸裕】
◆大谷のけが 10月26日、ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で二塁盗塁を試み、スライディングした際に左肩を脱臼。その後も3試合に出場を続けた。11月5日にロサンゼルス市内の病院で関節唇損傷を修復する関節鏡視下手術。同21日のMVP受賞会見では「スタートから投げる、または打つというのを目標には動いています。ただ、見通しよりも、少し状態があまり良くなかったので、時間がどの程度かかるかは分からない」。リハビリの状況について「今は主に可動域を広げていく作業をしていて、抜糸も終わって傷口は閉じている。ついさっきから体幹トレーニングと下半身トレーニングがスタートした」と説明していた。