所用で球団事務所に訪れた井上監督と握手を交わす三浦(左)(撮影・森本幸一)

中日は3日、ソフトバンクから来季の構想外になっていた三浦瑞樹投手(25)と名古屋市内の球団事務所で育成契約を結んだ。三浦は「契約ができてホッとしている。ホークスでそういう話(戦力外)がなければ、来年は絶対やれる気持ちはあった。来年は1年間しっかり頑張っていきたい」と新天地での抱負を口にした。年俸は500万円(推定)。

サプライズでの入団交渉になった。球団事務所に足を踏み入れると、所用で球団との打ち合わせをしていた井上監督とばったり。がっちり握手をして、指揮官から「キャンプで今いる投手陣と争って、いいアピールをして欲しい」と、中日生活スタート初日に異例の激励を受けた。

同投手は21年に東北福祉大からドラフト育成4位指名を受け入団。3年目の今季は7月に念願の支配下登録を勝ち取り1軍初登板も含め5試合、5イニング無失点で今季を終えた。ウエスタン・リーグでは15試合に登板、3勝3敗、防御率1・60でウエスタン・リーグ最優秀防御率投手賞を獲得も、11月に戦力外を通告されていた。「ホークスの選手からは『見返してやれ』って言われた。しっかりと見返したい」。

井上監督は「球は速くはないんだけど、小気味が良くて、変化球でストライクを取れる。あんだけの大所帯のソフトバンクの中で、揉まれてきただけあるなと俺も感じてる」と高評価する。22年オフの現役ドラフトでソフトバンクから阪神に移籍した大竹は、2年間で23勝(9敗)とブレーク。指揮官は「大竹とはちょっとタイプが違うけど。ソフトバンクからの授かりものって馬鹿にできないから」とニヤリ。竜の大竹として3年連続最下位から脱却へのピース入りに期待した。【伊東大介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】ソフトバンク戦力外の三浦瑞樹が入団会見「見返したい」井上監督ばったりサプライズ歓迎