G大阪戦前日会見に臨む堀米(撮影・小林忠)

アルビレックス新潟は30日、今季ホーム最終戦でガンバ大阪と対戦する。リーグ戦は残り2試合。16位新潟は今節で勝ち点1以上を積み上げれば、J2自動降格圏のラインにいる18位ジュビロ磐田の結果にかかわらず、自力での残留が決まる。主将としてチームをけん引するDF堀米悠斗(30)は勝利にこだわりながらも、試合状況に応じたサッカーを展開することの重要性を語った。

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引き分け以上で自力残留が決まる。G大阪戦に向けた前日29日の練習後、主将の堀米がクラブ全員の思いを代弁した。

「残留は達成しなくちゃいけない目標。そこはしっかりと現実的に。試合の途中で柔軟に、勝ち点的にどこを目指すのかっていうのは、ピッチの中でしっかりと判断をしなきゃいけない」

アルベル前監督(20、21年)、松橋力蔵監督(22年~)とつくり上げたパスサッカーで今季、クラブ史上初めてルヴァン杯で準優勝。しかしリーグ戦は勝ち点が伸びずに苦しんだ。残留争いの渦中にいるが「どんな大舞台でも自分たちのスタイルでプレーできることはルヴァン杯で証明した。違った緊張感ではあるけど、積み上げてきたものを表現できるゲームにしたい」。来季以降もJ1で「てっぺん」を目指すため、残留は絶対条件だ。

あと2節。現在、勝ち点41の新潟はG大阪に仮に敗れても、同6差つける18位磐田がFC東京と引き分け以下に終われば残留が決まる。だが、主将は他力ではなく、自分たちで来季もJ1で戦う権利をたぐり寄せることしか考えていない。「(今節で)残留を決めることで次(8日)の浦和戦にいい雰囲気で向かっていける。ゲームに向け気持ちを高めていく」。

ホーム最終戦はサポーター、そしてここまで共闘した仲間たちに感謝を伝える場ともなる。22年のJ1再昇格に貢献したFW鈴木孝司(35)、MF島田譲(34)、DFトーマス・デン(27)との契約満了が29日までに発表され、チームを去る。「笑顔で送り出すためにも、まずは試合に100%で臨む。守備は失点0でいく」と闘志をみなぎらせた。

○…新潟対G大阪の試合開始前には、Jリーグ理事を務める元日本代表の小野伸二さん(45)による小1~6年を対象としたサッカー教室イベント、「Jリーグ×小野伸二スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by明治安田」が開催される。小野さんは「サッカーの楽しさを伝えたい」と意気込んだ。イベントの最後には、気候変動について考える「サステナトーク」も行われる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【新潟】堀米悠斗主将「柔軟な判断で勝ち点を」G大阪との30日ホーム最終戦で自力残留決める