【町田】黒田監督「あと1つ勝つことでACLの可能性高まる」残り2戦トーナメント戦の心意気で
FC町田ゼルビアが、残り2試合のサバイバルマッチに臨む。
首位神戸とは勝ち点5差の3位。優勝は厳しい状況であることに変わりないが、ホーム最終戦となる次節30日の京都サンガFC戦に向けて黒田剛監督は「可能性がある限り、少しでも順位を上げる」と誓った。
サポーターを笑顔にしたい。そのためにも「あと一つ勝つことでACL(進出)の可能性が高まる。3位以内に入って来季、ファンに違う喜びを与えたい」と意気込んだ。
対する京都は前線のブラジル人FWラファエル・エリアスらスピードに乗った攻撃が脅威となってくる。「また違った怖さがあるチーム。カウンターはJでも屈指だと思う」と警戒心を強めた。
季節が変わり、暗いトンネルからも抜けた。9月、10月と勝てない時期が続いたが「ミスによる自滅」だったと分析する。11月9日の前節FC東京戦では従来の4バックから3バックに替え、今季最高とも言える内容で3-0と快勝した。
「(勝てなかったのは)システムではなく、自分たちの志向しているものから逸脱していたから。それでも違うことでチャレンジしていくことの方が選手たちにも達成感があった試合」と振り返る。
90分通じてハードワークを続ける「やらせないサッカー」を取り戻し、攻撃面にも相乗効果が出ている。負傷で本来の調子が出なかった相馬勇紀もここに来てコンディションが上がっている。
「結果、結果というより、プレッシャーを感じずに、町田らしいサッカーをやる。失うものはない」
どこか吹っ切れた様子の黒田監督。トーナメント戦を一つずつ勝ち上がっていった青森山田高時代のように、目の前の勝利を全力でつかみにかかる。