【NPBアワード】ソフトバンク近藤健介、目標のMVP「時間はかかってしまったけどうれしい」
<NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD>◇26日
ソフトバンク近藤健介外野手(31)が26日、都内で開催された「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」に出席し、パ・リーグ最優秀選手賞(MVP)に選出された。自身初受賞で首位打者、最高出塁率、ベストナインを合わせて「4冠」達成。痛めていた右足首も順調に回復しており、来季のリーグ2連覇と5年ぶり日本一奪回を誓った。
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7年越しの夢がかなった。近藤は日本ハム時代の18年、指名打者のベストナインとして初めてNPBアワードに参加。「その時のMVPの方を見て、いつかは取りたいなと思った」。当時の西武山川と広島丸の栄えある姿を見て目標を定めた。「時間はかかってしまいましたけど、取ることができてうれしく思います」。2位山川に295点差をつける989点。堂々たる評価でパ・リーグMVPを獲得した。
移籍2年目の今季は129試合に出場。打率3割1分4厘、19本塁打、72打点、出塁率4割3分9厘を記録し、初の首位打者と4度目の最高出塁率者賞にも輝いた。さらにベストナインを含めて「4冠」の活躍ぶり。「1年間、頑張って良かったなと思います。(表彰式は)18年に初めて来た時からもう1回、もう1回っていう気持ちにさせてもらっている。取れた時はまたここからっていう感じ」。近藤にとって大きなモチベーションになっているNPBアワード。今年はキャリアで最も輝かしい表彰式になった。
来季はすでに左翼から右翼へのコンバートが決定している。シーズン終盤に痛めた右足首も「もうだいぶ良くなっている」と回復傾向にあることを明かした。来春キャンプは独自調整が認められている「S班」に指名されており、近藤は2月15日に宮崎入りする予定。「キャンプも(合流を)遅らせてもらいましたし、しっかりと合流した時になにも気にせず動けるように、と思っています」。準備万全で25年の開幕に備える。
リーグ優勝は果たしても、DeNAに敗れて日本一にはなれなかった。「シーズンの最後もケガして終わってしまった。日本シリーズも負けて終わりは良くなかったですけど、最後にこういう賞を取れてうれしいです」。来季はリーグ連覇、5年ぶり日本一、そして2年連続MVPへ。近藤が全てをつかみとる。【只松憲】