契約更改交渉後、会見をする巨人戸郷(撮影・上田悠太)

<NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD>◇26日

巨人戸郷翔征投手(24)が、高卒では球団史上最速の大台に到達した。26日、都内の球団事務所で1億2000万円増の年俸3億円で契約を更改。高卒7年目での3億円到達で、松井秀喜、岡本和真の高卒8年目を更新した。「節目の年だったので満足してます」と笑顔になりつつ、背筋を伸ばした。

今季は自身初の開幕投手を務め、3年連続の12勝をマークした。充実の1年を振り返り「あの一言に救われた」と記憶をさかのぼった。5月10日ヤクルト戦の2回に連続四球を与えベンチに戻った後、阿部監督に肩を引き寄せられ「100%を求めすぎるな」と助言を受けた。エースの立場に立ち、完璧を求めすぎた自分がいた。割り切ることの大切さを再確認。気持ちを楽にし、同戦は7回1安打で勝利した。「今季の成績もその言葉があったから」とキーポイントになった。自身初ノーヒットノーランの快挙も、指揮官の言葉の2週間後、5月24日阪神戦だった。

来季は沢村賞と最多勝を目標に掲げた。15勝した菅野がメジャー移籍を目指し、いなくなる投手陣。開幕投手に名乗り出た山崎伊の存在も刺激にする。「日本一の使命も果たさなきゃいけない」。大黒柱の覚悟がにじみ出た。【上田悠太】

▼戸郷が年俸3億円で契約更改。来季は25歳となるが、25歳以下のシーズンで年俸3億円到達は23年村上(ヤクルト)の23歳を筆頭に7人目。巨人では00年松井、22年岡本和の26歳を上回る球団最年少となった。戸郷は18年ドラフト6位で入団。ドラフト5位以下の入団選手が25歳までに3億円の大台は初めてだ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】戸郷翔征、高卒では球団史上最速3億大台「節目の年」自身初ノーヒットノーランの快挙も