契約更改交渉後、会見をする巨人重信(撮影・上田悠太)

巨人重信慎之介外野手(31)が26日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万ダウンの年俸3000万でサインした。

今季に取得した国内FA権を行使せず、残留を決めた。「フロントの方にも『まだまだお前はこんなもんじゃない。こんな選手で終わるようなやつではない』と言っていただいた。それが全てで、結果を残したいという気持ちです」と決断の経緯を話した。

9年目の今季は33試合出場で6盗塁だった。主に代走、守備固めで存在感を発揮したが、9月に「右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷」で離脱。リーグ優勝の瞬間はテレビで見届けた。「立ちあえなかったのがすごく自分の中で悔しかった。ナインのみんなと裏方さんと、現地で喜びを分かち合いたかった。自分へのもどかしさ、ふがいなさを強く感じた。個人としては、9年間で一番悔しいシーズン」と振り返った。

阿部監督から花束をプレゼントされたエピソードも披露した。重信は2軍監督時代から浸透させてきた「迷ったらやれ」を意識する。指揮官が員選手集めた円陣の中で「『迷ったら』の後に続く言葉はなんだ。わかるやついるか」と問いかけた時があった。重信は手を上げて「迷ったらやれです」と答えた。その後日、外野をランニングをしていると、インタビュー取材で受け取った花束を手にする阿部監督が近づいてきた。「誰に渡すのかなと思ったら自分だった」と“ご褒美”を受け取った。

来季に向けては「死にものぐるいでやるだけです」と決意の10年目に向かう。(金額は推定)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】重信慎之介が阿部監督から花束受け取った秘話披露「悔しいシーズン」3000万で更改