25年型のバットの感触をスタッフとともに確認する中日村松

中日村松開人内野手(23)が25日、岐阜県養老町のミズノテクニクス養老工場で25年シーズン用の新バットを完成させた。

手には職人とともに仕上げた来季の相棒が握られた。「今年の成績は上回らないといけないですけど、より印象に残るバッティングができればいいかな」。イチロー、松井秀喜を始め名選手たちのバットが並ぶ、初めて足を運んだバット工房で村松の目がキラキラ輝いた。

今季から和田前コーチが現役時代に使用していたトップバランスの改良バットを使ってきた。同コーチから「自分の感覚を伝えて、自分の感覚にすり合わせるようにバットを作ってもらった方が本当に変わるから」と背中を押されていた。昨年は台湾ウインターリーグに派遣。今年は現地に足を運び、飛躍への金棒を手に入れた。

新バットは34・25インチ、900グラム弱。今季より0・25インチ伸ばし、約10グラム増量。約30年バットを削り続けるクラフトマンの名和民夫さん(57)は「長距離打者が使う34インチの長さではあるが、バランスなどは中長距離型」と説明した。

2年目の村松は開幕1軍からチームに同行、6月には左肩脱臼で約1カ月離脱したが、今季109試合に出場、102安打、25打点、打率2割7分5厘を刻んだ。5月には球団記録に並ぶ8打席連続安打もマーク。1年目の数字を大きく上回った。100打席30安打が村松の指針。「そこを基準として、それより増えたらいいな」と、3割超えでスタメン遊撃定位置取りへ、来季へ向け「新相棒」とともに自身を研磨していく。【伊東大介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】村松開人がバット工場で職人と新バット作成「印象に残るバッティングをしたい」