広島商対横浜 優勝し喜ぶ横浜の選手たち(撮影・野上伸悟)

<明治神宮大会:横浜4-3広島商>◇高校の部◇決勝◇25日◇神宮

横浜(関東)が広島商(中国)を破り、27年ぶりの神宮大会優勝を決めた。

これにより来春センバツ(25年3月18日開幕、甲子園)に設けられている「神宮大会枠」の出場枠は、関東地区に割り当てられる。一般枠で6校が出場する「関東・東京」がプラス1になり、計7校が出場することになる。

6枠の例年は「関東5、東京1」か「関東4、東京2」で議論が分かれる。今秋は都大会決勝が白熱した試合になり、最後は延長12回タイブレークで二松学舎大付が早実にサヨナラ勝ちした。両校に大きな差はなく来春は「関東4、東京2」が有力視されつつあったものの、今回の横浜の優勝で「関東5、東京2」が決定的となった。

関東の5枠では横浜、関東大会準Vの健大高崎(群馬)、同4強の浦和実(埼玉)、千葉黎明の4校は「当確」といって問題ない。神宮大会枠として残り1校はどこが選出されるか。

関東大会8強には東農大二(群馬)つくば秀英(茨城)山梨学院、佐野日大(栃木)が残った。

東農大二以外は県大会を1位通過した。ただ、いずれも準々決勝の負け方がすっきりしない。つくば秀英は自慢の打力が浦和実バッテリーに最後まで封じられ、選手層の厚い山梨学院はミス続出での敗退。佐野日大もポテンシャルの高さを示したものの、健大高崎にコールド負けした。

その中で東農大二は0-2で横浜に敗退したものの、好投手を擁して終盤まで張り合った。アグレッシブで精度の高い内野守備も光り、関係者たちの注目を集めていた。「群馬2位」がどう判断されるかが焦点になるが、全国優勝した横浜と、その横浜と互角の戦いを演じた健大高崎に敗退したことは、大きなマイナス材料にはなりえない。神宮大会枠として「関東5枠目」は、現状では東農大二が1歩リードといえそうだ。【高校野球取材班】

※出場校を決める選考委員会は来年1月24日、組み合わせ抽選会は3月7日にともに大阪市内で行われる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【解説】横浜Vでどうなるセンバツ神宮枠 関東・東京1増で7校出場 選考委員会は来年1・24