ドリブルで右サイドを攻め上がる帝京長岡・和食(左)(撮影・小林忠)

<高円宮杯U-18サッカープレミアリーグWEST:帝京長岡0-3ヴィッセル神戸U-18>◇24日◇第20節◇長岡市ニュータウン運動公園サッカー場

帝京長岡が0-3でヴィッセル神戸U-18に敗れた。前半9分にあったPKのピンチはU-16日本代表候補のGK仲七璃(しちり、1年)が阻止したが、後半に3失点し完敗。攻撃はMF和食陽向(わじき・ひなた、1年)がけん引したが、不発に終わった。今夏の全国総体で3位になったが、2大会連続11度目の出場を狙った全国高校選手権には県大会準決勝で敗れ出場できなかった。3年生からバトンを受け継いだ1、2年生の新チームは厳しい船出となった。

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帝京長岡の新チームは点差を広げられても懸命に食らいつき、好機をつくった。だが、ゴールをこじ開けることはできなかった。入学直後からトップチームでスタメンを張る1年生レフティーの和食は攻撃面で目を引いたが、「得点を取るための関係性がない。自分たちは、まだまだ甘い」と悔しがった。

試合メンバー18人のうち半数以上が初のリーグ戦。立ち上がりにあったPKをGK仲がセーブすると流れをつかみ、和食を経由した攻めで前半こそ、決定機の数で相手を上回った。しかし後半、一気に3失点。後方からのビルドアップはハイプレスの餌食となり、通用しなかった。チームとして、力のなさを痛感する一戦となった。

この時期のリーグ戦は12月の全国選手権に向けた数少ない真剣勝負の場になるはずだった。3年生は2年前のこの時期、年代別の全国規模の大会「ミズノ・チャンピオンシップU-16」で日本一となり、今夏の全国総体では県勢初の3位に入った。「最強世代」と呼ばれたが、この冬の選手権で全国切符を逃した。古沢徹監督(39)は3年生と話し合い「バトンを次の世代に渡すことにした」。残り3戦(1試合未消化)も新チームで戦うことを決めている。

初参戦のリーグ(西地区)でここまで勝ち点を27とし、残留は決めている。和食は「3年生が残してくれたものを無駄にできない。残り3戦も厳しい相手だが、来年に向けた成長に必ずつなげる」。帝京長岡が、リスタートを切った。【小林忠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校サッカー】帝京長岡新チーム初陣は神戸U18に0-3完封負け プレミアリーグWEST