【とっておきメモ】慶大・清原正吾「就活ちょっとだけしたんです」監督に気付かれずインターンも
<とっておきメモ>
慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が野球をやめる決断をした。オファーのあった独立リーグなど9球団に対し24日朝、堀井哲也監督(62)を通じて断りの連絡を入れた。清原本人も「今後は野球の道ではなく、新たに目標を持ち、社会に出る準備を」と声明を出し、まずは就職浪人となる見込みだ。プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(57)の長男は家族への恩返しを果たし、バットを置いた。
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慶大・清原は実は、ひそかに動いていた。「就活、ちょっとだけしたんです。1回だけインターンシップも行って。オンライン面接とかも。でもやっぱり就活で野球をおろそかにしたくなくて」。練習には影響ないよう動いたから、堀井監督にも気付かれていなかった。
父はプロ野球選手、母はモデル。いろいろな世界を見てきたから、将来の夢もたくさんあった。「お母さんの仕事現場に一緒に行ったら、芸能の人たちってすごいなって。アーティスト、映画監督、いろいろ憧れましたね」。だから大学4年生になっても、多角的に進路を考えていた。
もし取材者になったら誰に話を聞きたいか-。そう問いかけた。「孫さんとか、イーロン・マスクとか。挑戦して結果を残した人って、共通して行動力がすごいですよね。お話を聞いて、自分の人生に置き換えてみたいですね」。記者にとっては年齢半分の“清原正吾物語”も十分すぎるほど刺激的だった。【金子真仁】