【阪神】「ウル虎の夏」来季は黒の新ユニ誕生 大阪タイガース時代の「ダイナマイト打線」継承
ウル虎の次はクロ虎! 阪神が球団創設90周年となる来季から、8月の京セラドーム大阪主催5試合で新イベントを企画し、黒を基調とした新たなユニホームが誕生することが24日、明らかになった。「ダイナマイト打線」が活躍した大阪タイガース時代の1948年(昭23)、49年にビジターで着用したユニホームがモチーフ。17年以来8年ぶりとなる黒ベースの戦闘服で、猛虎打線が打ちまくる。
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ブラックタイガースが新たな夏の風物詩となる。来季迎える球団創設90周年を機に、阪神が新たなイベントを誕生させる。13年から始まった「ウル虎の夏」は毎年恒例イベントとなっているが、今回は圧倒的な強さを感じさせる「ブラック」がテーマだ。
8月の京セラドーム大阪主催5試合で行う予定で、選手が着用するユニホームについて担当者は「ダイナマイト打線をモチーフに、上下の黒色をベースとしたユニホームを身にまとって戦う予定にしております」と説明した。黒を基調としたユニホームは、大阪タイガース時代の48、49年にビジターで着用。藤村富美男ら強力打者陣がそろい「ダイナマイト打線」と呼ばれた。猛虎の歴史を受け継ぐにはぴったりのカラーだ。
実際にブラックユニホームでライバルを圧倒してきた。10、11、17年に続き今回で4度目の復活。10年は金本知憲を擁した強力打線が、着用した6試合で1試合平均10得点をマーク。8月25日広島戦では5本塁打が飛び出すなど、1リーグ時代含め球団最多の22得点という圧倒的な強さを見せた。リーグ王座、日本一奪還を目指す来季の阪神にとって、縁起のいい戦闘服となりそうだ。
「ウル虎」に次ぐ恒例イベントとなることを目指し、漆黒、濃紺、深いグレーなど毎年の色のバリエーションも検討中。イベント名にも「ブラック」の言葉が使われる予定だ。「90周年を機に過去の歴史の中での、黒へのリスペクトも込めて」と担当者。シックでクールな虎で、打って、打って、打ちまくる。
◆10年 セ・リーグが企画した、8月の「GREAT CENTRAL~オールドユニホームシリーズ2010」で6試合使用。48年に藤村富美男や別当薫らが着た、深い濃紺を地にした復刻ユニホームだった。
◆11年 前年の好評を受け、交流戦でブラックタイガーが復活。ストッキングの横線を、「濃紺と灰色」から「濃紺と黄色」へと変えた、新しいバージョンとなって再び登場した。
◆17年 巨人との相互企画「伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES」として、5月23日からの甲子園での3連戦で着用した。帽子の文字を、48年当時の「O」から現在の「TH」に変更。当時はなかった袖章も加わった。