【プレミア12】ベネズエラ先発サンチェス、30時間かけ日本到着から中1日で登板していた
<ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12:ベネズエラ1-6米国>◇24日◇東京ドーム
ベネズエラが3位決定戦で米国に敗れ、4位となった。先発のマリオ・サンチェス投手(30)は2回2/3で1安打4四球で2失点。制球を乱した。だが、52球で全力を出し尽くし、試合後の会見ではベネズエラ国旗をまとって登場し「初めて国の代表となった。1つの家族としてスタッフが支えてくれた」と感激していた。
球場で練習したのは、試合の前日だけだった。今季は台湾リーグで14勝5敗と活躍したが、日本の入国ビザの関係で2次ラウンド開幕時に来日できなかった。20日にビザを取得でき、21日にベネズエラの首都カラカスを出発。トルコのイスタンブールを経由する航空機で、30時間かけて22日に来日した。東京ドームで練習できたのが23日。「ぎりぎりの来日になったが、どういう局面でも投げられるようにしていた」と気丈に語った。
大事な試合で先発に抜てきしてくれた、オマル・ロペス監督に感謝した。「ロペス監督の采配は素晴らしかった。1つも間違いはなかった。いつでも、昨日でも登板できると伝えていた」。投手陣は8人の継投で合計13四死球を与えた。だが、最後まで集中を切らすことはなかった。ロペス監督は「4位は目指してなかったが、日本や台湾といった世界の強豪の中で戦えて、ハッピーな気持ちで帰国できる。みんなが経験を積んだ。国内の選手たちにも経験を話してくれるだろう」。次回のWBCを見据えながら語った。