引退決断の慶大清原正吾の歩み スタンドにはいつも父の姿が
慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が野球をやめる決断をしたことが24日、分かった。
NPBドラフト会議で指名漏れした清原に対し、独立リーグなど9球団が慶大側にオファーをかけていたものの、この日朝、慶大の堀井哲也監督(62)が各球団に断りの連絡を入れた。
大学ラストシーズンは、プロ通算525本塁打の父和博氏(57)がスタンドで見守る中、計3本塁打を放った。
清原の大学ラストシーズン
◆8月31日 東京6大学野球選抜の「4番一塁」として、エスコンフィールドでの日本ハム2軍戦に出場。6回、育成左腕の山本晃の内角直球を左翼への本塁打に。プロの球場では初本塁打になった。進路については「本当にそこは慎重に考えたいなと思ってて。とりあえず秋のシーズンに全てをかけたいです」
◆9月12日 プロ野球志望届提出
◆9月28日 明大戦でリーグ戦初本塁打。1点ビハインドの9回2死からバックスクリーンへ同点ソロ。ホームを踏むと、客席で観戦する父和博氏を指さした。「見たか! とアピールしました(笑い)。安堵(あんど)した顔が見えました」。目元をぬぐう父へ成長した姿を見せつけた
◆10月7日 東大戦で元ロッテ渡辺俊介氏の長男、東大・渡辺向輝投手(3年=海城)から、左翼席へリーグ戦2号の先制ソロ。「ジュニア対決」を制し「勝ち点を取るためだけに集中しました。自分のすべてをかけて全力で戦っていきたい」
◆10月24日 ドラフト会議で指名漏れ
◆11月9日 早慶戦の6回、左翼席に3号ソロ。「特別な経験でしたし一生の思い出になると思います。ドラフトに漏れて、あとは残すは早慶戦だけだったので、僕の全てをかけて調整してきました。少しは報われたかな。(主役になり)父親のDNAです」