【明治神宮大会】初出場の広島商が大激闘を制し決勝進出 先発大宗和響が10回184球の熱投
<明治神宮大会:広島商11-9敦賀気比>◇高校の部◇準決勝◇23日◇神宮
創部126年目で初出場の広島商(中国)が敦賀気比(北陸・福井)との終盤の壮絶なシーソーゲームを制し、決勝進出を決めた。
エース大宗和響(かずき)投手(2年)が今大会先発。初回から3四死球を与えるなど不安定な立ち上がりをみせたが、無失点に切り抜けた。その後は尻上がりに状態を上げていき、7回まで無失点と快投。だが5点リードで迎えた8回は味方守備のミスもあり、3失点。9回は2死二、三塁から6番打者のゴロを捕球した遊撃手の中本拓志内野手(1年)が一塁へ悪送球し、敦賀気比に同点に追いつかれた。
5-5で延長戦タイブレークへ。10回表の攻撃で無死一、二塁から1番小田健登内野手(2年)が三塁線を突破する適時打で勝ち越すなど3点を加えた。だがその裏3点を返され、同点に。延長11回は2死一、二塁から再び小田が右前適時打を放ち、勝ち越し。さらにボーク、相手守備のミスでリードを3点に広げた。
先発大宗は10回8失点、184球の大熱投で降板。
11回は左腕の徳永啓人投手(2年)が登板し、リードを守って逃げ切った。
25日の決勝では横浜(関東・神奈川)と対戦。中国地区勢としては初で、1988年(昭63)の夏の甲子園から遠ざかる全国の頂点まであと1勝とした。