壇上で生徒らにあいさつをする伊原(撮影・石井愛子)

目指すは「太く長い」プロ野球人生! 阪神ドラフト1位のNTT西日本・伊原陵人(たかと)投手(24)が19日、故郷奈良・橿原市の「かしはら万葉ホール」を表敬訪問した。亀田忠彦市長(52)から激励を受けた左腕は「長くやるためには毎年が勝負。1年でダメならクビだと思っているので、そのくらいの気持ちで勝負したい。地元の思いを背負って頑張りたい」と決意表明。同郷の大先輩で今季日本一に輝いたDeNA三浦大輔監督(50)の背中を目標に掲げた。

同市のスポーツ大使も務める三浦監督はプロ通算25年で172勝を挙げた鉄腕だ。「ひけつを聞ければうれしい。機会があれば話してみたい」。憧れのまなざしを向けるが、その道のりが簡単でないことは分かっている。「そういう選手は最初から10年とか20年やろうなんて思っていない。毎年一生懸命やった結果だと思う。一瞬を大切にすることが一番」。1年勝負の積み重ねで172勝をつかんだ三浦投手は最高の手本。伊原も1年勝負を続けて「20年くらいやれたらうれしいですね」と意気込んだ。

母校の八木中学校の全校集会もサプライズ訪問。在校生約760人の前に登壇し「自分の夢に向かってひたむきに頑張ってください」と呼び掛けた。在学当時に野球部監督だった河内剛校長(58)から「息の長い選手に。誰からも愛される選手に。そして後輩たちに頑張っている姿を見せてほしい」とエールを送られた。三浦投手のように、地元の憧れであり続ける。故郷で決意を新たにした。【山崎健太】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】ドラ1伊原陵人が故郷奈良・橿原市を表敬訪問 目標は同郷の大先輩DeNA三浦大輔監督