キャッチボールの合間に明るい表情を見せる小笠原(撮影・森本幸一)

中日小笠原慎之介投手(27)が、メジャー移籍への準備を着々と進めていることを18日、明かした。球団はポスティングシステムでのメジャー挑戦を承認済み。この日はナゴヤ球場でMLB公式球を使ってキャッチボールをするなど、新天地へ向け調整を進めた。

「(メジャー)FAのトップランキングの選手たちが決まらない限りは。僕らのところに話は来ない。待つことしかできない」。オリオールズ・バーンズ、ジャイアンツ・スネルら大物FA選手の動向が落ち着くのを、代理人契約する米国の大手マネジメント会社「WME(ウィリアム・モリス・エンデバー)」代理人の指示のもと静観する構えを見せた。12月9日(現地時間)からメジャー球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングがスタートする。各球団の補強状況と鑑みながら、ポスティング申請に駒を進める模様だ。

小笠原は12月上旬から渡米する。移籍交渉ではなく、過去2年同様に現地でのトレーニングを継続。「去年に比べ球速も落ち、カーブの精度もあまり良くない。メカニクスを向こうで研究してもらう」と、ドジャース大谷らも調整したトレーニング施設「ドライブライン」にも初訪問し、12月中には帰国する。

「別にこっち(日本)に残ろうが、向こう(米国)に行こうが、野球をするというのは変わらない」。自分磨きを続けて、運命の日を待つ。【伊東大介】

◆ポスティングシステム 海外FA権取得前に大リーグへ移籍できる制度。申請期間は11月1日に始まり、12月15日まで。交渉期間は45日間。日本球団への譲渡金は、選手契約の総額に応じて支払われる。今オフはロッテ佐々木朗希投手(23)阪神青柳晃洋投手(30)が同制度でのメジャー挑戦する意向を表明している。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】小笠原がポスティング申請へ準備着々「メカニクス研究してもらう」3年目米国トレで自分磨き