日本対台湾 3回表終了時、ナインとタッチを交わす辰己(撮影・横山健太)

<ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12:侍ジャパン-韓国>◇16日◇台北ドーム

侍は、ちょっとやそっとのことで屈しない。辰己は「日本食を食べたけど、何かちょっと違うんすよ」と台湾でいつもの満足感を得られなかったが、パフォーマンスは通常運転に戻った。1点リードの3回2死三塁。今大会の初安打となる適時二塁打を左中間へ放った。

年間30~40試合ほどしか使われない台北ドーム。芝が立っていることで、源田は打球の処理に警戒心を強めていたが、打席で魅せた。2点リードの4回1死から右翼への1号。「とにかく次の1点が欲しい場面で最高の結果になってよかったです。チームにとっても自分にとっても大きな1本になりました」と勢いづけた。

台湾との一戦を前に、大なり小なりのアクシデントが発生。この日の試合前、選手の洗濯物がごちゃ混ぜの状態で返ってきた。スタッフによれば「いつもならユニホーム、靴下などの一式で選手ごとに分けられている。ただ、ユニホームはユニホーム、靴下は靴下でまとめられていたので、スタッフと選手の一部が(整理を)手伝ってくれた」。“洗礼”は第2戦の韓国でもあった。試合途中、侍ジャパンの選手が出塁すると、バット、防具などを用具担当が回収。関係者によると「台北ドームのスタッフがおらず、仕方がなく。すぐ球場側に要請して、対応してくれた」と明かした。

とは言え、逆風ばかりではない。16日に直撃すると予想されていた台風25号は、熱帯低気圧に変わった。追い風に乗って、連覇へ駆け抜ける。【栗田尚樹】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【プレミア12】侍に“洗礼”選手の洗濯物がごちゃ混ぜ…も辰己適時三塁打、源田1号で勢い