自宅のトレーニングルームを拡充した阪神近本(本人のインスタグラムから)

進化のカギは、おこもりトレ? 阪神近本光司外野手(30)がプロ7年目となる来季へ着々と準備を進めている。15日、所用で甲子園を訪れ、オフのトレーニング状況を説明。自宅に設けているトレーニング部屋でみっちり鍛えていることを明かした。

藤川監督から、オフの過ごし方を全面的に任されている近本は、人知れず「虎の穴」にこもっていた。少しずつ器具を増やしてきたお気に入りのマイルームで、上半身、下半身、体幹と日ごとに負荷を加えている。「一番いいのは移動時間がないこと。時間の無駄がない。ほぼ毎日ですね。ここ(甲子園)に来る必要もないですし」。チームトップ3億2000万円の年俸を稼ぎ出す一流選手ならではの投資だ。

「ケガしないというのが一番大事。いい成績を残すことも大事だし、その両立が難しいと思う。30(歳)になりましたから。(トレーニングの)意味は変わってきますね」。自分の体と向き合いながら、年齢なりに必要となる筋力をバランスよくつけている。

9日に30歳を迎えたばかりだが「年々、しんどさはなくなってきている」と体力は充実一途。走攻守にアグレッシブなプレースタイルも「変わらないです。それで僕はやりたいと思っています」と、まだまだ成長中と言わんばかりだ。

1年目からフル稼働を続けてきた。7年目の来季、最短で国内FA権の条件を満たせるところまで来た。今オフは同学年の盟友・大山と先輩原口がFA権を行使し、糸原と坂本は行使せずに残留。それぞれの悩む姿を見てきた。「自分は来年ですね。ほかの人の話は分からないですが、参考にさせてもらいます。自分で決めることだと思うので、僕も自分で決めたいと思います」。30歳で開幕を迎える節目のシーズンへ。今はやるべきことに集中する。【柏原誠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】衰え知らずの30歳・近本光司、快適おうちトレで7年目へ着々「しんどさなくなってる」