5日、鳴尾浜球場で取材を受けた青柳(撮影・上田博志)

ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す阪神青柳晃洋投手(30)が14日、長期戦を覚悟していることを明かした。練習のために訪れた甲子園で「長いと思います」と話した。

まだ申請手続きは行っていない。今年の締め切りは12月15日。メジャー30球団に通知された翌日から45日間が交渉期間になる。申請のタイミングは代理人に任せているが、青柳も当然、状況は理解している。「今、出したところで基本的に(すぐの契約合意は)無理だと思うので、ギリギリに出すと思います。そこから45日しかない。そういうのも考えてやってくれていると思う。僕自身はそんなに気にしていません」。越年する想定もしている。

準備だけは進めていく。例年、この時期にボールを投げることはないが、今年はウエートトレと並行して毎日、キャッチボールを繰り返している。もちろんメジャー球に慣れるためだ。「慣れたらいけるんじゃないですかね。ピッチングはしていないので分からないですけど。ボールに個体差があるな、と」。

この日は偶然、FA権を行使せずに阪神残留を決めたばかりの坂本と対面。キャッチボールの相手になってもらった。同期の同学年で、何度もバッテリーを組んできた女房役。互いの去就について話すことはなかったという。青柳は「来年どこでプレーするのかも分からないけど、その時にベストな状態でいけるように体の準備をするだけです」と最後まで自然体だった。【柏原誠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】青柳晃洋、ポスティング制での米移籍は長期戦覚悟「ギリギリに出すと思う」越年も想定