早大、小4からバッテリーの高橋煌稀と尾形樹人「投げやすかった」流れ引き寄せ同点に フレッシュT
<東京6大学野球フレッシュトーナメント:早大2-2立大>◇Bブロック第3日◇14日◇神宮
早大が2-2の引き分けに持ち込んだが、1敗1分けでBブロック3位通過が決まり、15日、東大と5、6位決定戦を戦う。
小4からバッテリーを組む早大の高橋煌稀投手と尾形樹人捕手(ともに1年=仙台育英)が、息の合った投球で流れを引き寄せ同点に持ち込んだ。1-2の8回、高橋煌がマウンドに上がった。尾形とのバッテリーは早大入学後初めて。神宮球場では、仙台育英で出場した22年秋の明治神宮大会以来だった。
緊張のマウンドも、18・44メートル先には見慣れた顔があった。「他のキャッチャーよりも安心感はめちゃめちゃあって投げやすかった。高校時代を思い出しながら投げられました」。140キロ台後半の真っすぐを軸に、2回無安打無失点。「久しぶりに球を受けた」という尾形は「やっぱり球が速いよ」と笑った。
尾形は今秋、1試合に代打出場し、1打数無安打。「野球人生の中で初めてベンチから客観的に試合を見た。(正捕手の)印出さんの配球、しぐさを観察できました」と勉強の日々だ。高橋煌は今秋は中継ぎで2試合に登板し、計2回を3安打1失点。「法大戦での1失点が悔しかったけど貴重な経験。制球力を上げたい」。仙台育英の先輩でもある、チームのエース・伊藤樹投手(3年)を目標に成長していく。
2人だからこそ分かることもある。高橋煌が「尾形はキャッチングがうまくなっていた」と評価すれば、尾形は「高橋煌ならもっとできると思います(笑い)」と、ちょっぴり辛口。それも幼なじみだから言えること。20日からは明治神宮大会。大学でも切磋琢磨(せっさたくま)しながら、再び全国の舞台で、一緒に頂点に挑む。【保坂淑子】