本対オーストラリア 1回裏日本無死一、三塁、先制の犠飛を放つ辰己(撮影・垰建太)

<ラグザス presents 第3回プレミア12:侍ジャパン9-3オーストラリア>◇13日◇バンテリンドーム

スターは、モノが違った。侍ジャパン辰己涼介外野手(27)が、攻撃の号令をかけた。初回無死一、三塁。オーストラリア先発ソープの高め直球を左翼に飛ばした。先制犠飛で、チームに今大会1得点目をアシスト。「独特の国際大会の雰囲気で、先制点が取れて良かったです」。前日12日のゴールデングラブ賞受賞の際には、楽天を通じて何故か英語で喜びの声を伝えていたが、珍しく? 真面目な広報コメントだった。

初侍でも、その非凡な才能をグラウンド内外で証明してきた。宮崎合宿中の5日、広島との練習試合では4打数2安打2打点。試合後には、突然のメジャー挑戦宣言。9、10日のチェコ代表との強化試合では、2試合で侍1号を含む7度の出塁を記録。「スターとはこういうもんやという姿を見せられるように楽しみたい」と真顔で胸を張っていた。

開幕前日の12日、公式練習後に「(スター発言は)撤回してください」と言い、「なかったことにしてください。自信ないんで」とモジモジしていたが、全ては辰己劇場。すぐさま「嘘ッス」と訂正。大舞台に強いと分かっている。侍の3番にスターが立つ。【栗田尚樹】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【プレミア12】スター辰己涼介が先制犠飛で珍しく?真面目なコメント「先制点が取れて良かった」